2006-09-24

回転成型の採用

プラスティック製品を作るには様々な成型方法があります。ただし、「気軽に購入できる金額」を実現するためには、出来るだけ安価に成型しなければなりません。
 
通常のカヌー製品は強化プラスティック(FRP)で作られています。この方法は、ハンドレイアップやバキュームバギングといった手作業で作られるため、工数が多くなってしまい国産の場合はなかなかコストを抑えることができません。さらに、今回は価格と強度のバランスをとる目的でポリエチレン樹脂を素材として採用することもあり、FRPとは全く異なった成型方法を選ぶ必要がありました。

回転成型の流れ国内では余り普及していませんが、海外では大型の中空樹脂製品を作るのに最もよく用いられる成型方法があります。これが回転成型(Rotational Molding)。樹脂粉末を投入した金型を360度回転させながら加熱することで、中空の樹脂製品を一体成型することが可能な方法で、実際に海外の多くのカヌー、カヤックがこの成型方法を用いて作られています。
 
このほかにもポリエチレン樹脂に適した成型方法として、インジェクション(射出)成型やブロー成型というものが存在しますが、いずれも頑丈な金型が必要なため、初期投資も莫大なものとなってしまいます。これに対し、回転成型では金型への圧力がほとんど掛からないため、板金加工による安価な金型で成型でき、固定費が非常に安い。即ち、損益分岐点が低いので、カヌーのような大量生産が想定しにくい製品でも対応可能となるのです。

posted by daiki at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | Da Iki R&D
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